整体の回数券の本当のところ|お客様が知っておくべき“仕組み”とは

整体に通うとよく出てくるのが「回数券」。
私自身も整体院で働いていた頃に数えきれないほど回数券を販売してきました。
だからこそ分かるのですが、回数券には“表の顔”と“裏の事情”があります。
ここでは、整体の回数券を考えるときに知っておきたいリアルをお伝えします。
1. 初めは良かったのに、数回後に「なんか違う…」
1回目・2回目は「良いかも!」と思っていても、数回通ううちに「相性が合わない」と感じることがあります。
でも、10回分などの回数券を買ってしまうと「もう払ったし…」と通い続けることに。
結果的に「良くなった気がする」と思いたくなる心理(サンクコスト効果)が働きます。
これは人間の自然な反応ですが、本当に良くなっているかどうかは冷静に見極めたいところです。
2. 「お得感」のトリック
多い回数券は1回あたりの料金が安くなるように設定されています。
でも、もともとの単価を高めに設定している場合もあり、「お得感」と思っていたのに実は高額な支払いになっていた…ということも。
逆に少ない回数券は割引率が低く、1回あたりの単価が割高になることも多いです。
「安くなるはずの回数券が、結局は高い買い物になっていた」というケースは少なくありません。
3. 雰囲気に押されて契約してしまう
施術後の「いかがでしたか?」の流れから、その場で回数券をすすめられることもよくあります。
断りづらい雰囲気の中で「じゃあ8回で…」と契約してしまい、後から冷静になると「必要だったのかな?」と疑問に思う方も。
雰囲気に流されず「自分に本当に必要か?」を考えることが大切です。
4. お店側の事情もある
ここはあえて施術者側の立場からお話します。
回数券は「未来の時間の前売り」です。
整体院にとっては収入が先に確保できるし、お客様を抱え込む安心感もある。
実際には「半分くらいの人は全部使わないだろう」と分かっていても、経営上はありがたい仕組みなんです。
だからといって全てが悪いわけではありませんが、「お店都合の仕組み」であることは知っておいて損はありません。
まとめ
回数券は、
● 本当に必要な回数を見極めて買えばお得
● でも、雰囲気や“お得感”だけで選ぶと損することもある
● お店にとっても都合の良い仕組みである
という両面を理解するのが大事です。
ちなみに、私の運営する EGU姿勢サロン では、
● ゴール(改善までの回数・期間)を提示したうえで提案
● 回数券は希望する方にだけご案内
● もちろん1回ごとの利用でも安心
というスタイルにしています。
安心して選べる整体を探している方は、ぜひ参考にしてください。